こんにちわ、爪川です
今回の記事では脳振盪と眼球運動に関してまとめらている文献から、眼球運動の種類の1つであるサッカードとの関係について少し見ていこうと思います
脳振盪とサッカード眼球運動について
脳振盪を受傷すると、目を適切に動かす機能が低下する場合がよくあります
目の動きというのは非常に複雑で、何種類もの動きがあるのですが、その中で脳振盪後によくチェックされるのがサッカード(Saccade)と呼ばれる動きです
サッカードとはある目標物を見ている状態から、違う目標物に素早く眼球を動かして焦点を合わせる動きです(動画↓)
脳振盪を受傷した後はこのサッカードに異常が出る場合があります
上記の文献では脳振盪後ではサッカードにどのような異常が出るのかをまとめています
また、サッカードにもいくつか種類があり、それらの関しても脳振盪との関係を研究した文献を取り上げているので見ていきたいと思います
脳振盪とサッカード
脳振盪後のサッカードに関する研究は多く行われており、肉眼で検査するもの、機材を用いて精確にチェックするものがあります
肉眼でのチェックの場合、明らかな異常がある場合しかわからない時がありますが、サッカードの潜伏時間(Latency)や精確性(Accuracy)に機能低下がある場合が報告されています
また、サッカードは他のタスクを行いつつチェックすることでより異常が現れやすいと示唆されています
他のタスクとは例えば足し算などの計算をするといった認知機能が必要なことを指します
アンチサッカードとセルフペースサッカード
サッカードは通常の他にもいくつか種類がありますが、文献内で紹介されている「アンチサッカード(Anti-Saccades)」と「セルフペースサッカード(Self-paced Saccades)」について簡単に見ていきたいと思います
まとめ
今回のまとめです!
- サッカードは脳振盪後のよく検査される眼球運動の1つ
- サッカードの潜伏時間や精確性は脳振盪後に機能低下が起きやすい可能性
- サッカードと他の複雑なタスクを同時に行うことで機能障害がより現れやすい場合もある
- アンチサッカードとセルフペースサッカードはサッカードの種類の1つ
- どちらも脳振盪受傷者を対象にした研究が行われている
参照資料
3 EvaLab EyeTech:Saccade/Antisaccade
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