2023年、開けましておめでとうございます🎍
本年もよろしくお願いいたします!
2023年最初の記事では、昨年最も多くの方に読んでいただいた記事↓
こちらの記事に掲載してあるImPACT Testについて見ていこうと思います!
ImPACTテストってなに?
ImPACT(インパクト)テストとはパソコンやタブレットで実施する脳振盪の評価の為に行うテストです
2002年にアメリカにて発祥し、現地ではプロスポーツチームから高校までさまざまな場所に導入されています
デバイスを用いて脳振盪の検査を行うものはいくつかありますが、ImPACTテストは最も広く使用されているかと思います
具体的な内容は?
以下の動画で簡潔ですがImPACTテストで行われる内容の例が紹介されています
<Word Memory(単語の記憶)>
まずいくつかの単語を記憶してもらい、記憶した単語がスクリーン上に映し出されたらYes、違う場合はNoをクリックします
<Design Memory(図柄の記憶)>
単語の記憶とコンセプトは同じです
いくつかの図柄を覚えてもらい、その図柄がスクリーン上に出てきたらYesをクリックします
<Speed&Memory(速さと記憶)>
スクリーン上に◯とXが映し出されます
最初の画面ではいくつかの◯かXがハイライトされていますが、次の画面ではこのハイライトが消えています
このハイライトされていた記号を記憶しておき、その記号をなるべく早く全てクリックします
<Color Match(色の一致)>
これは文字の意味と色が合致しているかを瞬時に判断するテストです
例えば赤という文字が赤色でハイライトされていれば合致のクリックをし、赤という文字が青色でハイライトされていれば不一致のクリックをします
動画内で紹介されていたのはテストの一部だけですが、こういったテストをデバイスを用いて行います
どのテストもクリックまでの時間といった反応速度も計測されており、そういった項目も脳振盪の状態の評価に用いられます
これで何がわかる?
ImPACTテストはベースラインと呼ばれるテストと脳振盪後の実施されるテストを比較することで今の状態をチェックします
ベースラインは健康な状態で実施し、多くの場合はスポーツシーズンが始まる前に行われます
そして脳振盪を受傷したあとに再度ImPACTテストを受ます
ベースラインの時の結果と脳振盪後のテストの結果を比較することで、どういった項目でスコアの低下が起きているかがわかります
上の写真はテストスコアの例です
一番左の枠の数値がベースラインのスコア、それよりも右にあるのが脳振盪後のテストを受けた時にスコアです
この例では脳振盪後は3回ImPACTテストを受けていますが、1回目と2回目ではスコアに異常があるところが赤色で示されています
ですが一番右の枠にある3回目のテストではベースラインのスコアの差を示す赤色の部分はなく、ImPACTテストでは異常が見受けられないことを示唆します
このようにImPACTテストでは健康な状態と脳振盪後のテストスコアを比較することで、現在の状態を評価します
ImPACTテストのスコアに異常が無いからといって脳振盪から回復したとは言えませんが、総合的な判断をするために重要な要素の1つです
その他
費用
ImPACTテストはオンラインで購入することが可能です
チームや学校といった団体での購入も、個人での購入も可能です
学校やチーム単位だと「ベースラインテストを〇〇百回分と脳振盪後のテストを〇〇回分」といったパッケージを購入することになります
この場合の価格は回数が多ければ多少割引が効くようです
個人での購入はベースラインテスト1回で20米ドルだそうです
個人での購入の場合は選手自身が購入してテストを受けるといったことも可能になります
日本語対応している?
ImPACTテストのホームページや購入画面は英語のみのようです
実際のテスト画面では日本語選択も出来るようになっているので、テスト自体は日本語で受けられます
まとめ
今回のまとめです!
- ImPACTテストはパソコンやタブレットで行う脳振盪評価の為のテスト
- テスト内容は言葉や図柄の記憶、反応速度、瞬時の判断能力などをチェックします
- ベースラインと脳振盪後のテストのスコアを比較して状態をチェックする
- オンラインで購入可能、費用は団体や個人での場合で異なる
- テスト自体は日本語に対応している
参照資料
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そちらもご覧いただければ幸いです😄
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東京都文京区にてリコンディショニグ、競技復帰へのリハビリ、パーソナルトレーニング、脳振盪リハビリなどを行っています
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