脳振盪の検索トレンドと歴史

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こんにちわ、爪川です

今回はGoogle Trendsから見た脳振盪の検索数、そして脳振盪に関する施策の歴史などをまとめてみようと思います

脳振盪の検索トレンドと歴史

Google Trendsから見る脳振盪

Google Trendsではキーワードと期間を入力すると、そのワードの検索の波がわかります

以下の写真は2004年からの「脳震盪」がどの程度検索されているかを示しています

このトレンドを見ると、大きな流れとしてはここ10年程度で「脳震盪」と検索される数は上がってきているのがわかります

また、主に2回ほど検索がスパイクしているところがあります

これは一つは2014年11月、もう一つは2022年11月の検索結果です

なぜこの2つがスパイクになったか?これは推測になりますが、どちらも有名スポーツ選手が脳振盪を受傷もしくは受傷疑いが起きた時と重なります

2014年の方はフィギュアスケートの羽生選手が演技直前の練習で他選手と交錯し頭部を強く打った出来事がありました

2022年ではサッカーのカタールW杯の直前に代表選手である遠藤選手が試合中に脳振盪を受傷しています

このように脳震盪自体の検索数は上がっており、検索数のスパイクがあるときは有名スポーツ選手の怪我がメディアに取り上げられたときと重なります

これらのことから、ここ20年、特に直近10年で「脳震盪」という言葉の社会的な認知度は上がっているのではないかと思います

脳振盪に関する出来事の歴史

ここからは脳振盪に関する出来事の歴史を見ていこうと思います

1996年NFLにて軽度頭部外傷に関する委員会が発足
2001年第1回脳振盪国際学会が開催
2004年第2回脳振盪国際学会が開催
2005年ウィルスミス主演の映画「Concussion」が上映
2008年第3回脳振盪国際学会が開催
2011年元NFL選手や家族がNFLを訴える
2012年第4回脳振盪国際学会が開催
2012年JFAが「Jリーグにおける脳振盪に対するの指針」を発表
2013年日本脳神経外科学会が「スポーツによる脳損傷を予防するための提言」を発表
2015年ボストン大学などの研究者が元NFL選手にCTEが多く見られることを報告
2016年第5回脳振盪国際学会が開催
2022年第6回脳振盪国際学会が開催

さらに最近では各スポーツ団体も脳振盪の予防や早期発見などの対策に力を入れており、サッカーでは交代人数の増加、ラグビーではHead Injury Assessmentという制度を採用しています

また、2011年にアメリカでNFLを相手取った訴訟が起きましたが、その後にも同様の訴訟は起きています。こういったことはアメリカ以外でも起きており、個人的にはさらに多くなるのではないかと思います

まとめ

今回は脳振盪の検索トレンドと歴史について見てきました

日本においても脳震盪の認知度は上がってきていることが予想され、世界的にもさまざまな学会や研究などが行われてきています

アメリカやカナダでは脳振盪を受傷した患者は適切なリハビリを受けられる専門施設も増えてきているようですが、そういった面は日本はまだまだ少ないかと思います

このブログもそういった方々に少しでも届いて、何かしらの助けになれれば幸いです

参照資料

Google Trends:脳震盪

日本フットボール協会:サッカーにおける脳振盪に対する指針 

Wikipedia:Concussions in American Football

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東京都文京区にてリコンディショニグ、競技復帰へのリハビリ、パーソナルトレーニング、脳振盪リハビリなどを行っています

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