こんにちわ、爪川です
今回のブログ記事は「レジスタンストレーニングによって一時的な急性の血圧制御機能の変化」についての研究を見ていきます
今回の記事に関連するブログ記事を以前にいくつか書いていますので、ぜひそちらもご覧ください
脳血流のコントロール:続編
今回見ていく研究はこちらです
この研究では健康な青年男女22名を対象として、スクワットを一定のリズムで行い、①スクワット直前、②スクワットから10分後、③スクワットから45分後の3つのタイミングで脳血流に関するチェックしています
ちなみに「脳血流のコントロール」は英語では「Dynamic cerebral autoregulation」と呼ばれます
スクワットは1rep maxの70%の重量で4セット10回行い、リズムは「①20秒間かけてスクワットを行い、次の20秒間は立ったままで静止を繰り返す」と、「②10秒間かけてスクワットを行い、次の10秒間は立ったままで静止を繰り返す」の2つのパターンで実施しました
脳血流に関しては超音波を用いて中脳動脈の速度の計測、そして指プレスチモグラフを用いて脈拍毎の血圧を測定しています。この他にも心電図や吸気時の二酸化炭素濃度なども計測しています
結果としては「10秒かけてスクワットをし、次の10秒は立ったまま静止する」やり方のみ、収縮期血圧と平均血圧の「ゲイン」という指標に関して上昇がみられました
ここでの「ゲイン」の意味は「血圧と脳血流速度の比」を表します
通常であれば血圧と脳血流速度の比は調整されてある一定の水準になると考えられますが、ゲインが上昇した事は血圧の制御がうまくいっていなかったことを示唆すると著者らは述べています
また、この「ゲインの上昇」は「スクワットから10分後」では確認されたのに対し、「スクワットから45分後」では確認されなかったので、かなり短期間のみの変化だと考えられます
つまりこの研究ではレジスタンストレーニングによって一時的な急性の血圧制御機能の変化が起きることを示唆しています(だと私は理解しています)
この急性で一時的な血圧制御機能の変化というのは、脳振盪後のリハビリやコンディショニングを行う際にも注意する必要がある部分なのではないかと考えています
参照資料
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